BMW M4 F82 S55エンジン バルブトロニックサーボモーター交換で異音修理
1.ご相談のきっかけ
今回ご入庫いただいたのは BMW M4 F82(S55エンジン)。
オーナー様は、普段は正規BMWディーラーでメンテナンスをされているお車です。
- エンジンから「ガチャガチャ」という明らかな異音がする
- ディーラーで点検してもらったが
「エラーコードが入っていないので原因が分からない」
と説明を受けた
という経緯があり、「一度しっかり診断してほしい」ということで AVARTH にお預かりしました。
走ってくる姿からも、ガチャガチャと異音がしているのが分かる状態でした

2.車両情報と症状
- 車種:BMW M4
- 型式:F82
- エンジン:S55 直6ツインターボ
入庫時の状態は、
- アイドリング時から 「ガチャガチャ」「カタカタ」系のメカニカルノイズ が発生
- エンジン回転を上げると、それに同調して異音も大きくなる
- メーター上の警告灯は点灯なし
- 診断機でのDTC(エラーコード)も記録なし
という症状でした。
3.原因の切り分け|バルブトロニックサーボモーターに着目
まずは聴診器などを用いて、異音の発生源を絞り込んでいきます。
- エンジンヘッドカバー上をポイントごとに当てて確認
- ヘッドカバー中央付近の奥側で、最も大きく異音が聞こえる
ことから、エンジン回転と同調して動く内部部品で、かつヘッド中央付近に配置されている部品 が怪しくなります。
この位置には バルブトロニック(Valvetronic)のサーボモーター が搭載されています。
バルブトロニックとは?
バルブトロニックは、
- 吸気バルブのリフト量を、モーターと偏心シャフトで連続的に制御し
- スロットルバルブだけでなく、バルブリフトでも吸気量を調整するシステム
です。
S55 だけでなく、N55 をはじめ多くのBMWエンジンで採用されている仕組みで、
この サーボモーターは壊れて交換になるケースも少なくない部品 です。
サーボモーターの動きが悪くなり、偏心シャフトとの同期がずれてくると、
- カムシャフトとロッカーアームの間に余計な隙間が生じる
- その結果、打音(カチカチ・ガチャガチャ音)が発生する
といった症状につながります。
この状態を放置すると、
最悪の場合は カムシャフトやロッカーアームの損傷 → 重整備コース になりかねません。
今回の点検結果から、
バルブトロニックサーボモーターが異音の原因(病巣) と判断し、交換作業を行うことになりました。
4.S55エンジンの分解・サーボモーター交換作業
■ 部品はOEM品を海外から取り寄せ
今回は 純正互換のOEM部品を海外から取り寄せ、サーボモーターを交換します。
S55/N55系では実績のあるブランドを選定して使用しています。

■ S55は簡単には交換できない構造
「サーボモーターを交換する」と言っても、S55では簡単にはたどり着けません。
- エンジン上部のインタークーラーなど補機類を取り外し
- ヘッドカバーを外すため、インジェクター類も取り外し
- 配線・ホース類を傷めないように慎重に分解
ここまで来て、ようやくヘッドカバーを外し、
バルブトロニックサーボモーター本体が見えてきます。
さらにサーボモーターを外すためには、
- カムシャフトなどを 専用の特殊工具(SST)で確実に固定 し
- 指定された手順でボルトを緩め、部品を取り外す
といった工程が必要です。
ここは 専用工具とS55の整備経験がないと難しい部分 で、
「なかなか他の工場さんでは対応が難しい」と言われる理由のひとつです。


■ インジェクターまわりの作業
ヘッドカバーを外す際にインジェクターも取り外しているため、
- 再組付け時には インジェクターの専用Oリングを新品に交換
- SSTを使用し、Oリングを傷めないように組み付け
といった作業も同時に行っています。
※インジェクターを外すタイミングは、
本来は インジェクターオーバーホールの良いタイミング でもあります。
今回はサーボモーター交換がメインのため、Oリング交換のみとしています。

■ サーボモーター・ハーネスの交換
サーボモーター本体を取り外し、新品のサーボモーターを組み付けていきます。
サーボモーターには配線ハーネスが接続されており、
- 接触不良や断線により、ハーネス側がトラブルになる事例 もあります。
そのため、トラブル履歴や状態によっては、
サーボモーター本体とあわせて、ハーネスも同時交換
をおすすめしています。

5.交換後のバルブトロニック学習・最終確認
サーボモーターを交換しただけでは作業は完了しません。
診断機を使用して、
- バルブトロニックの基本位置調整
- 学習値のリセット・再学習
を行います。
バルブトロニックは、
- どの位置が「基準」なのか
- どれだけ動かすと、どのリフト量になるのか
をECUが学習して制御しているため、
部品を交換したあとは、この学習作業が必須 です。
学習完了後、
- アイドリング時の異音が消えていること
- 回転を上げてもヘッドカバー付近から異音がしないこと
- 診断機上のエラーコード・ライブデータに異常がないこと
を確認し、試運転を行ったうえで作業完了となりました。


6.S55・N55系のバルブトロニックトラブルについて
今回のように、
- オーナーからすると「明らかに異音がしている」
- しかし診断機にはエラーコードが残っていない
というケースは、バルブトロニックサーボモーターのような 機械+電気ハイブリッドな部品 で起こりがちです。
- 電気的には「ギリギリまだ動いている」
- しかし機械的にはガタや引っ掛かりが出ている
といった状態だと、
ECUが「完全な故障」と判断せず、エラーとして記録しない場合 があります。
S55/N55系で、
- エンジンヘッドカバー付近からのガチャガチャ音
- エンジン回転に同調するメカニカルノイズ
が出ている車両は、
今回のような バルブトロニックサーボモーター起因の打音 が隠れている可能性があります。
早めに診断・対策することで、
カムシャフトやロッカーアームなどへの二次被害を防ぎ、
結果的にトータルコストを抑えられるケースもあります。
7.BMW Mモデル・ハイパワー車のメンテナンスもAVARTHへ
AVARTHでは、
- BMW正規診断機を含む各種テスター
- S55・N55をはじめとしたBMWターボエンジンの構造理解
- バルブトロニック・直噴・ターボ・DCTなどの重整備実績
をもとに、
ディーラーでは「エラーが出ていない」と言われたトラブル のご相談にも対応しています。
Mモデルのようなハイチューン車両についても、
- 専用オイル
- 専用工具(SST)
- 冷却・駆動系を含めたトータルメンテナンス
まで含めて対応可能です。
- エンジン異音
- アイドリングの違和感
- BMW特有の警告やチェックランプ
などでお困りの方は、
車検証の写真と症状を AVARTH公式LINE からお送りいただければ、
作業可否やおおよその方向性をご案内いたします。
お問い合わせ・予約案内
車種・使用状況により必要な作業が異なるため、
まずは車検証の写真を送ってください。状態に応じてご案内できます。
公式LINE でのスムーズなお問い合わせ

AVARTHでは、作業中の写真やトラブル箇所の詳細な画像をお客様と直接やり取りすることで、正確で安心なコミュニケーションを提供しています。この細やかな対応が、お客様から大変ご好評いただいております。ぜひ公式LINEをご活用ください。

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