MINI F57 クーパー　足回りリフレッシュ（ショック交換）4輪アライメント

以前ご入庫いただいた MINI F57 クーパー のお客様。
前回は点検を行い、不安要素を一つずつ解消して「まず安心して乗れる状態」に整えさせていただきました。

そして約1ヶ月後、あらためてこんなご相談をいただきました。

「ミニクーパーのオイル交換と、
ビルシュタインB4のショック、バンプラバー、アッパーマウント前後（部品込み）で交換をお願いしたいのですが、都合はいかがでしょうか？」

前回点検で リヤのバンプラバーが切れていた こともあり、
「この車を長く良い状態で乗りたい。順番にリフレッシュしていきたい」
というお気持ちが、やり取りの中でも強く伝わってきます。

ビルシュタインが人気でも…今は入手困難な状況

ビルシュタインB4は、純正形状で乗り味が良く、とても人気の製品です。
…が、実は最近は

• ドイツ本国バックオーダー
• 入荷が読めない
• 国内在庫が枯れがち

といった状況が続いています。

「せっかく整備の段取りを組んでも、部品が来ないと進められない」
というのは、お客様にもお店側にもストレスになります。この時の問い合わせでは、半年以上待ってるお店があると、、、、

そのためAVARTHでは、現状の選択肢として
TEIN（テイン）のEnduraPro（エンデュラプロ） をおすすめしています。

今回はTEIN EnduraProを選択

今回お客様に選んでいただいたのは TEIN EnduraPro。

純正形状のショックでありながら、
減衰の設定ができるモデルのため、

• 乗り心地重視
• しっかり感重視
• 街乗りメイン

など、お客様のスタイルに合わせて“ちょうどいいポイント”に寄せられる のが魅力です。

「普段はそこまで調整しないと思う」という方でも、
最初に良いポイントへセットしておけば、乗り味の満足度はかなり高いです。
このショックは評判も良く、実際に装着後のフィーリングも好印象なケースが多いですね。

部品構成：リヤは上側マウントがセットなのが嬉しい

このTEIN EnduraPro、リヤ側は アッパーマウントが標準でセット になっています。
そのため、

• 別途アッパーマウントを用意する必要が少ない
• 結果として予算を抑えやすい

という点も嬉しいポイントです。

今回は、

• リヤ：ショック＋バンプラバー等（セット構成を活かして交換）
• フロント：必要な部品を移植しつつ、消耗品は交換してリフレッシュ

という流れで進めました。

フロントは分解して移植＋消耗品交換でリフレッシュ

フロント側は、純正ストラット構造のため、

• 純正アブソーバーを分解
• 必要部品は移植
• ダストブーツなどの消耗品は新品に交換

という形で、しっかり組み上げていきます。

減衰設定は、まず メーカー推奨値 にセットしてお渡し。
もちろん、好みによって調整も可能ですので、乗ってみて「もう少しこうしたい」があれば遠慮なくご相談ください。

エンジンオイル交換も同時に実施

今回のご依頼には、エンジンオイル交換も含まれていましたので同時に施工しました。
「順番に、確実に、良い状態へ」
この進め方が、結局いちばん無駄がなく安心に繋がります。

追加のご要望：LLC（冷却水）交換

作業中に追加でご相談いただいたのが LLC（冷却水）交換 です。

リザーバータンクを確認すると、液量がかなり少ない（ほぼ空）状態。

漏れチェックも行いましたが、明確な漏れは確認できませんでした。

今回は状態を踏まえて、

• LLCをしっかり交換
• 交換後の状態確認
• 経過観察ポイントも共有

という流れで対応しています。

「ロングライフ」でも、交換しない方が良いとは限らない

最近はロングライフ冷却水が定番になり、

「性能が長く持つから、交換しなくていい」

というイメージが広がっています。

ただ、現場では逆に
交換サイクルが長くなったことによる弊害 が増えているのも事実です。

冷却水は、

• 防錆性能
• 凍結防止性能

は昔より向上していて、性能面だけ見れば“長寿命”になっています。
でも、冷却水は常にエンジン内部を循環している「水」です。

つまり、

• 微細な汚れ
• 目に見えない錆の粒子
• 樹脂部品の劣化カス

などが、少しずつ混ざり続けることになります。

その結果として、

• 細い水路の詰まり
• ヒーターコアの詰まり
• 冷却効率の低下

といったトラブルにつながるケースも増えています。

定期的に交換されているお車ほど、
このあたりの修理が少ないのは、現場の体感としてもはっきりしています。

AVARTHおすすめのLLCについて

AVARTHでは、LLCもこだわって選定しています。

• 粒子が細かく、流動抵抗が少ない
• 抵抗が少ないことでロスが減りやすい
• 熱の回りが良く、コンディション維持にもプラス

といった特徴があり、
「ただ入っていればいい」ではなく、状態を整える一つの要素として考えています。

仕上げは4輪アライメント測定・調整

足回りを交換したあとは、最後に
4輪アライメント測定・調整 を行い、きちんと基準へ整えて完成です。

サスペンションを変えて、走りの感覚が変わっても、
アライメントがズレていれば

• 直進安定性の低下
• タイヤの偏摩耗
• ハンドルセンターのズレ

につながります。

足回り交換とアライメントは、セットでやってこそ安心です。

これで、長く大切に乗れるMINIへ

中古で購入されたお車でも、
「今の状態を見える化して、不安を潰して、順番に整えていく」ことで、
安心して長く乗れる1台になります。

この度もご依頼いただき、ありがとうございました。
次回は、経過確認も含めて、また状態を一緒に見ながら進めていきましょう。

お問い合わせ・予約案内

車種・使用状況により必要な作業が異なるため、
まずは車検証の写真を送ってください。状態に応じてご案内できます。

公式LINE でのスムーズなお問い合わせ

AVARTHでは、作業中の写真やトラブル箇所の詳細な画像をお客様と直接やり取りすることで、正確で安心なコミュニケーションを提供しています。この細やかな対応が、お客様から大変ご好評いただいております。ぜひ公式LINEをご活用ください。

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