MINI F54 クラブマン ディーゼル チェックランプ点灯からの DPF・EGR・洗浄 その1

1. ご相談内容|ディーラーと行きつけ工場を行ったり来たり

今回ご相談いただいたのは、MINI F54 クラブマン ディーゼル

不具合としては、

  • エンジンチェックランプ点灯
  • 行きつけの整備工場で「排圧センサー」と「背圧パイプ」を交換
  • しかし再度チェックランプ点灯
  • 正規ディーラーで点検したところ、「センサーが純正ではないため、純正品への交換とDPF交換を推奨」

交換では非常に高額になってしまうため、AVARTHへご相談いただきました。

行きつけの整備工場で純正センサーへの交換作業の最中とのことで、
「距離も走っているので、DPF交換ではなくDPF洗浄やその他のメンテナンスをお願いしたい」
という内容でお問い合わせをいただきました。

お住まいは静岡。
遠方から、当社のディーゼル洗浄メニューを見つけてご連絡いただき、入庫となりました。


2. ディーラー・行きつけ工場・ユーザーの“板挟み”が増えている現状

最近よくあるケースですが、
ディーラーと行きつけの整備工場の間を行ったり来たりしながら、
なかなか症状が解決しない、というご相談が増えています。

  • 自動車の進化スピードが速い
  • 排圧センサーやDPFまわりは、診断や制御も年々複雑に
  • 「やってみたけれど直らない」

ディーラー側も、
純正部品以外は受付しない・保証できない という方針のエリアが増えていますね。
責任問題を考えれば理解できる部分もありますが、
結果としてユーザー側の負担が大きくなってしまうことも少なくありません。

もちろん、すべてのトラブルに純正以外を使えばいい、という話ではありませんが、
世の中には信頼できるOEM部品や、洗浄・リペアで対応できるケースも多いのが実情です。

AVARTHは、
こういったケースの “受け皿”として機能する工場 でありたいと考えています。

  • 知識
  • 技術
  • 設備
  • 部品の供給

これらを整えた上で、「交換」だけでなく「洗浄・リフレッシュ」という選択肢も含めて提案していきます。


3. ヒアリングと診断|煤トラブルの可能性

ご来店時に、まずはお客様からこれまでの経緯や症状を詳しくヒアリング。
内容から判断しても、
ディーゼルの煤(スス)に起因するトラブルの可能性 が高い状態です。

お話の中で「まだまだ、これからも長く乗る予定」と伺ったこともあり、
一時しのぎではなく、燃焼・吸気・排気をしっかり整えるメニュー をご提案しました。


4. 今回ご提案した“リフレッシュプラン”

ご要望とお見積もりと相談のうえ、
以下のような リフレッシュプラン で作業内容を決定しました。

  • DPF洗浄
  • EGR・EGRクーラー洗浄
  • インテーク(スロットル・インマニ・インテークポート)洗浄
  • インジェクター オーバーホール(IRS様に依頼)
  • ATF交換(トルコン太郎)
  • エンジンオイル交換
  • エンジンマウント交換(後述の追加不具合)

このブログ①では、
DPF・EGR・インテークまわりの煤洗浄(ディーゼル洗浄編) を中心にご紹介します。

インジェクター編・ATF編は次回に分けて書いていきます。


5. 作業の進め方|インジェクターオーバーホールと並行して煤洗浄

インジェクターについては、
外部の専門機関である IRS様にオーバーホールを依頼 します。

  • 車両からインジェクターを脱着
  • IRS様へ発送し、分解・洗浄・噴射量補正などの作業を実施
  • 戻ってくるまでの間に、車両側の EGR・インテーク・DPFまわりの洗浄 を進めていきます。

こうすることで、
時間のロスなく、燃焼側と吸気・排気側を同時に整えていく ことができます。

インジェクタの洗浄の効果は、燃焼効率がとてもよくなり、燃費やパワーの改善に大きく関与してきます。
外観だけでなく、内部の洗浄もしっかり行います。


6. 各部の状態と洗浄内容

● インテーク系(スロットル・インマニ・ポート)

分解して内部を確認すると、
「極端にひどい」というレベルではないものの、
壁面にしっかり煤が堆積 している状態でした。

  • スロットル:プレート周辺にこってりと付着
  • インテークマニホールド内:通路が黒く覆われている
  • インテークポート:バルブまわりにカーボン堆積

ここはいつも通り、
ケミカル洗浄+クルミブラスト を組み合わせて丁寧に除去していきます。


● EGR・EGRクーラー

この車両のEGRは リコール済みの対策品 がすでに取り付けられていました。

ただし、

  • EGRバルブ
  • EGRクーラー

ともに内部は煤で真っ黒な状態でしたので、
こちらも 分解のうえ洗浄 を実施。

  • 超音波洗浄機
  • 専用洗浄液

を用いて、内部の通路までしっかりとクリーニングしました。


● DPF

DPFについては、
差圧や堆積状態を確認したうえで DPF洗浄を実施

  • 専用ケミカルの注入
  • 条件を満たした再生(燃焼)

といった流れで、フィルター内部に溜まったススを分解・除去していきます。


7. 追加で判明したエンジンマウントのちぎれ

作業を進めている中で、
エンジンマウントのちぎれ、オイル漏れをを発見しました。

振動や異音の原因にもなるため、
お客様と相談のうえ、マウントも同時に交換 しています。
F系のエンジンマウント、(特にディーゼル車)は在庫していますので、すぐに交換も可能です。


8. ディーゼルの煤トラブルは“セットで整える”のが近道

今回のMINI F54 クラブマンは、

  • 排圧センサー交換
  • DPF交換の提案
  • ディーラーと行きつけの間を行き来

という流れを経て、
最終的に 「煤洗浄+インジェクターオーバーホール」 という形で
車両全体をリフレッシュすることになりました。

ディーゼル車の DPF・EGR・インテークの煤トラブル は、
どこか一か所だけを触っても根本改善しないケースが多く、

  • 吸気(EGR・インテーク)
  • 燃焼(インジェクター)
  • 排気(DPF)

をセットで見ていくことが大切です。

AVARTHでは、こうした “整備難民”になりかけた輸入車、国産車ディーゼル の受け皿として、
毎日のようにディーゼル洗浄を行っています。


9. 次のブログはATF編へ


ATF交換(トルコン太郎編) もぜひ見てくださいね☆

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