【BMW F11 ５シリーズツーリング 10万km超のエンジンオイル漏れ修理】リヤクランクシール交換＋AT脱着・リフレッシュ

1. ご来店・ご相談内容

BMW F11 ５シリーズツーリングのお客様より、
「エンジンオイルを毎月足す必要がある」「駐車場が常にオイルだまりになる」
という症状のご相談をいただき、入庫となりました。

ご自宅駐車場では床にオイルが落ちてしまい、池みたいになるとのこと。
当社でお預かりして少し置いておくだけでも床にオイルが溜まる状況が確認できました。
漏れているというよりは、オイルでてきてます。。。。

BMW　BMW修理　輸入車修理　オイル漏れ　F11　F10　５シリーズ
AVARTH　岐阜　愛知　三重　静岡

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アンダーカバー

2. 車両状態の確認と漏れ箇所の特定

リフトアップして下から点検したところ、
カバーというカバーはオイルがべったり。。。

エンジン後端とミッションハウジングの接続部あたりからオイルが滴り落ちている状態でした。

車両フロア全体にも広がるほどオイルが回っており、
明確な リヤクランクシール（クランクシャフト後端）からのオイル漏れ を確認しました。
オイルでべたべた過ぎて、写真撮り忘れてます。。。

3. 修理内容と作業手順

今回の修理では、
エンジンリヤクランクシール交換 がメイン作業となります。

この部位を交換するには、
AT（オートマチックトランスミッション）を車両から降ろす必要があります。

エンジンの後ろ側、ミッションのシャフトとの連結部のオイルシール
リヤシールなどともよく呼ばれます。

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リヤオイルシール　リヤシール　ｸﾗﾝｸシール

● AT本体の脱着作業

作業工程は以下の通りです。

マフラーの取り外し
遮熱版の取り外し
プロペラシャフトの分離
補機類の取り外し
コンバーターが抜け落ちないよう専用固定工具で保持
AT本体を慎重に車両側から降ろす

ミッション脱着は重量もあり、位置精度も求められるため、
BMW専用の治具と手順に従って作業を進めます。

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AT脱着　ミッション脱着

● リヤクランクシール交換

リヤクランクシールを適切な位置に圧入します。

こちらも 専用SST（特殊工具） を使用して正確に組み換えます。
このオイルシールが劣化することで、オイルがシャフト周りから漏れ出してきていました。

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AT脱着　ミッション脱着　リヤシール交換　エンジンリヤシール　ｸﾗﾝｸシール

4. 同時交換作業、距離・年式を踏まえて交換した部品

今回の車両は 10万kmオーバー のため、
脱着作業に伴い以下の部品も同時交換しています。

プロペラシャフト前後ダンパープレート
ミッションマウント（経年劣化によるひび割れあり）

プロペラシャフトの前後には、ゴムのダンパーが取り付けられています。
振動吸収などの役割をしていますが、劣化することで振動は悪化するだけだなく
ゴムのねじれにより、アクセルレスポンスの遅れなどを生み出してしまします。

ゴム部品は、消耗品ですので劣化すると振動増加や異音の原因になるため、
今回、外したついでとなる部品は、まとめてリフレッシュしています。

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AVARTH　岐阜　愛知　三重　静岡
AT脱着　ミッション脱着　場オブレーションダンパー

5. 作業完了後の状態

リヤクランクシールからのオイル漏れは完全に止まり、
床にオイル跡が残る症状も解消されました。

ただ、エンジンオイルパンがあやしいです。。。
エンジンのヘッドカバーのオイル漏れ、オイルクーラーのオイル漏れ、エンジンリヤオイルシール。
BMWに多い修理を順番に修理しています。
次はオイルパンでしょうか。

また、ダンパープレート・ミッションマウントを新品に交換したことで、
駆動系の振動吸収も改善され、より良好な状態となりました。