エーミングとは?
エーミングは、自動車の安全走行に欠かせない調整作業の一つです。特に衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術(ASV)を搭載した車両では、電子制御装置の正確な動作が求められます。エーミングは、これらの装置が正しく作動するように校正・調整する作業を指します。
ASV(Advanced Safety Vehicle)とは?
ASV車両は、衝突被害軽減ブレーキや車線維持システムなどの先進安全技術を備えた車両のことです。これらの技術は、事故を未然に防ぎ、安全運転を支援します。
エーミングの具体的な作業内容
エーミングは、主に以下のような作業を含みます:
- センサーの取り付けや交換:レーダーやカメラなどのセンサーを正確に車体に取り付け、交換する際に、それらが正常に機能するように調整します。
- 電子制御装置の校正:装置が車両の状況を正確に読み取り、適切に反応するように調整します。
法規制と認証要件
2020年の道路運送車両法改正により、エーミングなどの特定整備は国土交通省の認証工場で行う必要があります。これには一定の要件と認証が必要であり、地方運輸局の承認を受けた工場で作業が行われます。
当社のエーミング作業環境
当社では、床面をフルフラットにリフォームし、高精度の機材を備えた特殊な工場環境でエーミング作業を行っています。これにより、より正確で安全な作業が可能となっています。当社では、専門的な技術と高度な設備を駆使して、正確で信頼性の高いエーミング作業を提供しています。安全で快適な運転環境を維持するために、ぜひ当社のエーミングサービスをご利用ください
エーミングの必要性とリスク
エーミングは、自動車の先進安全技術が正しく機能するために欠かせない作業です。これを行わない場合、以下のようなリスクが発生する可能性があります
エーミングの必要性
- 安全性の確保:エーミングを行うことで、衝突被害軽減ブレーキや車線維持システムなどの先進安全技術が正確に作動し、事故のリスクを大幅に低減することができます。
- 正確な検知:センサーやカメラが正確に機能することで、周囲の車両や障害物を適切に検知し、安全な運転をサポートします。
- 車両性能の維持:エーミングを定期的に行うことで、車両の安全性能を常に最適な状態に保つことができます。
エーミングを行わない場合のリスク
- 事故のリスク増加:エーミングを怠ると、衝突被害軽減ブレーキやその他の安全装置が誤作動する可能性が高まり、重大な事故に繋がる恐れがあります。
- 安全装置の機能低下:カメラやセンサーが正確に機能しない場合、車両の先進安全技術が適切に働かず、運転者に誤った情報を提供することになります。
- 法的リスク:道路運送車両法に基づく特定整備を怠ることで、法的な問題が発生する可能性があります。適切にエーミングを行わないと、車両の認証が得られず、公道を走行することが難しくなります。
- 長期的な修理コストの増加:エーミングを適切に行わないと、センサーや電子制御装置に異常が生じ、後々の修理コストが増加する可能性があります。
エーミングに必要なツールと環境
エーミング作業を正確に行うためには、適切なツールと作業環境が不可欠です。以下に、エーミングに必要なツールや環境について説明します。
エーミングに必要なツール
- 高精度のキャリブレーションツール:
- キャリブレーションボード:カメラやセンサーの位置や角度を正確に調整するために使用します。
- ターゲットボード:各種センサーのキャリブレーションに用いるターゲットを含みます。
- 電子制御装置の診断機:
- OBD(On-Board Diagnostics)スキャナー:車両の電子制御装置に接続し、エラーコードを読み取って診断します。
- 専用ソフトウェア:メーカー指定のソフトウェアを使用して、正確な診断と調整を行います。
- 精密測定機器:
- レーザーレベル:車両の水平を保つために使用します。
- メジャーと定規:正確な距離測定と位置決めのために使用します。
エーミングに適した環境
- フラットな作業床:
- 正確なエーミング作業を行うためには、床面が完全にフラットであることが重要です。当社では、工場の床をフルフラットにリフォームし、高精度なエーミング作業を可能にしています。
- 適切な照明:
- 作業エリアの照明が適切であることで、キャリブレーションボードやターゲットボードが正確に見えるようにします。
- 気温・湿度の管理:
- センサーや電子機器の性能を保つために、作業環境の気温や湿度を適切に管理します。
- 静かな作業環境:
- 不必要な振動や騒音がない静かな環境を整えることで、エーミング作業の精度を向上させます。
エーミングが必要な車両と作業
エーミングは特定の装備を持つ車両に対して必要な作業です。以下に、エーミングが必要な車両の装備と、どのような作業を行った際にエーミングが必要になるのかについてまとめます。
エーミングが必要な車両
エーミングが必要な車両には、以下のような先進安全技術が搭載されています:
- 衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ):
- 前方の障害物を検知して、自動的にブレーキをかけるシステムです。
- アダプティブクルーズコントロール(ACC):
- 前方車両との距離を保ちながら自動的に速度を調整するシステムです。
- レーンキーピングアシスト(LKA):
- 車線を逸脱しそうになった場合に、ステアリング操作を支援するシステムです。
- レーンデパーチャーワーニング(LDW):
- 車線逸脱の警告を行うシステムです。
- アラウンドビューモニター:
- 車両周囲の映像を提供し、駐車や低速走行時の安全性を向上させるシステムです。
- その他の先進運転支援システム(ADAS):
- これには、駐車支援システムや自動運転技術などが含まれます。
エーミングが必要となる作業
エーミングが必要になる具体的な作業は以下の通りです:
- フロントガラスの交換:
- カメラやセンサーが取り付けられているフロントガラスの交換時に、これらの装置を正確に調整するためにエーミングが必要です。
- バンパーの修理や交換:
- バンパーに内蔵されているレーダーやセンサーの位置が変わるため、エーミングが必要です。
- センサーやカメラの取り付け・交換:
- 新しいセンサーやカメラを取り付ける際、または交換する際に、それらが正しく機能するように調整します。
- 車両のフレーム修理:
- 事故などで車両のフレームが歪んだ場合、センサーやカメラの位置がずれるため、エーミングが必要になります。
- サスペンションの修理や交換:
- サスペンションの修理や交換によって車両の高さが変わる場合、センサーやカメラの角度も調整する必要があります。
対応メーカー
・トヨタ、日産、マツダ、スバル、三菱、ダイハツ、スズキ
・メルセデスベンツ、BMW、MINI、アウディ、
その他、お気軽にご相談ください。
動画紹介
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